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共立電機、植物工場ビジネスに参入 LED照明でレタスの生育期間を短縮

共同記者会見で挨拶する米良 充典社長

米良企業グループの共立電機製作所(宮崎県宮崎市)と共立電照(同)は6月26日、同社の三高テクノホール(宮崎県高岡町)において、植物工場実験施設「808MERA」植物工場新設計画と、宮崎大学との共同研究計画を行うことについて記者発表を行った。

この計画では、三高テクノ工場第2工場3階のフィールド試験場のスペース(460平方メートル)を利用し、国内最先端の植物工場の実験施設を整備し、同社と宮崎大学が共同で栽培環境の最適化に取り組み、データの収集などを目的に実験を行う。

野菜工場808MERAが新設される第2工場フィールド

野菜工場808MERAが新設される第2工場フィールド

また、この共同研究の中で光や水肥料、培養液などで作物の含有成分を調整をしながら、食事制限がある人にも提供可能な野菜づくりを進めていく。

同実験施設の規模は、3階建の栽培室(約100平方メートル)と2階建の発芽室(約32平方メートル)。同施設は、完全密閉型の無菌室を設置し、全室空調や湿度・二酸化炭素などのコントロールができる。

工事は2018年7月に着手し、10月に完成予定。11月から生産を開始する予定で、約1カ月で生育・出荷・販売を行っていく。人材は、障害者10名以上を含む計15名をあらたに雇用する方針だ。

同社は、これまでにも他社の植物工場にLED照明を納入した実績を持ち、照度のむらや影をなくす乱反射技術に加え、波長や照らしを工夫することで、通常のLED照明だと40日ほどかかるレタスの生育期間を1週間ほど短縮できる技術を確立し、特許を取得している。

同社の米良 充典社長は、今回の計画について「農作物生産で豊富な知見をもつ、宮崎大学と研究をすることで、光だけではなく、たくさんのデータを収集し、高品質で低コスト、効率的な生育環境づくりを目指していきたい。また、障害者や高齢者が働きやすいようバリアフリー化する。国内には多くの植物工場ができているが、採算が合わないところも多いと聞く。大学と共同で研究することで、強みをいかし、地域社会にもっと貢献できれば」と抱負を述べている。


米良企業グループは、電設資材卸売業の米良電機産業(宮崎県宮崎市)を中心とした計5社で構成される企業グループ。

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2018年7月4日 出典

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