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東京都、GX関連の新技術・サービスの社会実装を支援 最大2億円×5カ年度

東京都庁(出所:PIXTA)

東京都庁(出所:PIXTA)

東京都は4月23日、GX関連の新たな技術・サービスの量産化・販売を目指す企業などを支援する事業について、2025年度の公募を開始した。太陽光や風力などクリーンなエネルギーを活用する経済や社会システムへの変革に資する新しい技術・サービスの社会実装を目指し、最大で2億円を5カ年度支援する。

「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」

事業名は「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」。

この事業において、GX関連の新たな技術・サービスとは、CO2などの温室効果ガスを排出する化石燃料をできるだけ使わず、太陽光や風力などクリーンなエネルギーを活用する経済や社会システムへの変革に資する技術・サービスを指す。

採択された企業など(採択事業者)は、新たな技術・サービスの社会実装化に向けて、製品・サービスなどの開発、改良、実証実験、事業実施、販路開拓などを、短期(1~2カ年度)または長期(3~5カ年度)で計画的に実施する。

都は採択事業者と協定を締結し、取り組みに係る経費の一部を協定金として負担する。また、取り組み促進のためのコンサルティングや事業連携先の開拓の支援もあわせて実施する。

協定金の上限金額は、短期の場合が1億円/年度、長期の場合が2億円/年度。取り組み例として、短期は技術やサービスの導入に向け、早期に社会実装が必要な取り組み、長期は基礎研究から社会実装まで行う取り組みをあげている。短期は3社程度、長期は2社程度を採択する予定。

事業のスキーム図(出所:東京都)

事業のスキーム図(出所:東京都)

応募対象

応募できるのは、日本国内の団体で、都内に本店または支店・営業拠点を有する法人や、都内でGX関連の新たな技術・サービスの社会実装化に向けた取り組みを行う法人など。

また、GX実現に資する取り組みの実績を有していること。複数の企業等が提携して応募することも可能。応募資格や、その他要件などの詳細は募集要項を確認のこと。

今後のスケジュール(予定)

募集期間は6月10日まで。事業に関する質問を5月19日~5月23日に受け付け、5月28日に回答する。審査会実施と結果通知は6月中旬~下旬、採択事業者との協定締結は7月以降を予定している。

2024年度は6事業者を採択

2024年度事業の採択事業者は以下の通り。

企業名 取り組み内容
NTTデータ 建物全体のエネルギー効率の最適制御
MCリテールエナジー EV充電の遠隔制御×電力サービスの社会実装とV2Hの調整力活用実証
東京ガス AIを活用した熱源機器の最適制御
東京大学 海底鉱物資源の製錬方法の開発
三菱重工業 データセンターへの二相式ダイレクトチップ冷却の実証
双日 分離膜を用いた分散的DAC技術の開発と都市実装

(出所:東京都)

【参考】

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2025年5月1日出典

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