準備はOK?2018年度「エネ合補助金」 公募スタートは5月28日から!

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2018年度のエネ合補助金、省エネ製品・設備の登録受付スタート

環境共創イニシアチブ(SII/東京都中央区)は5月9日、2018年度の「エネルギー使用合理化等事業者支援事業」における補助対象設備の「型番登録」を開始した。1次登録期間は5月18日まで。

空調、照明など7区分で募集

同事業は、民間団体などが行う、事業者が計画したエネルギー使用合理化・電気需要平準化の取り組みのうち、省エネルギー性能の高い機器・設備、電力ピーク対策に資する機器・設備の導入に要する経費の一部を補助する事業の実施に要する経費を補助するもの。

今回の型番登録は、同補助事業の公募に先立ち、補助対象設備の型番を登録することにより、 補助金申請者が予め登録されている製品の中から導入予定設備を選択できるようにし、申請者の申請手続きの負担を軽減することを目的としている。

型番登録が可能な設備7区分と主な基準値は、以下の通り。

1:高効率照明

対象の範囲はLED照明器具、LEDダウンライト、LED高天井用器具、LED投光器、LED防犯灯。基準値は、たとえばLED照明器具では、昼光色・昼白色・白色では固有エネルギー消費効率120ルーメン/ワット(lm/W)以上、演色性Ra80以上。同様に温白色・電球色では、固有エネルギー消費効率85ルーメン/ワット(lm/W)以上、演色性Ra80以上。

2:高効率空調

対象の範囲は、電気式パッケージエアコン (業務用エアコン)、ガスヒートポンプエアコン、チリングユニット、吸収式冷凍機、ターボ冷凍機。基準値は、たとえば電気式パッケージエアコン (業務用エアコン)では、店舗用4方向カセット形3.6kW未満で、APF(通年エネルギー消費効率)6.0以上。

3:業務用給湯器

対象の範囲は業務用ヒートポンプ給湯器、潜熱回収型給湯器 (ガス・石油)。

基準値は、業務用ヒートポンプ給湯器では定格加熱能力を定 格消費電力で除して得た数値が3.0以上のもの。潜熱回収型給湯器(ガス・石油)では、性能基準給湯熱効率(定格)が94%以上(高位発熱量基準)のもの。

4:高性能ボイラ

対象の範囲は蒸気ボイラと温水ボイラ。基準値は蒸気ボイラ・温水ボイラともに、ボイラ効率95%以上(低位発熱量基準)のもの。

5:変圧器

対象の範囲は、油入変圧器、樹脂製の絶縁材料を使用するモールド変圧器。基準値は、たとえば油入変圧器では、単相50ヘルツ(Hz)500キロボルトアンペア(kVA)以下の場合、エネルギー消費効率11.2×Sの0.732乗以下。

6:冷凍冷蔵設備

対象の範囲は、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、冷凍機内蔵形ショーケース、コンデンシングユニット、冷凍冷蔵ユニット。基準値は、たとえば電気冷蔵庫、電気冷凍庫、冷凍機内蔵形ショーケースでは、全て2016年省エネ基準達成率100%のもの。

7:産業用モータ

対象の範囲は、産業用モータ単体・ ポンプ・圧縮機・送風機など産業用モータ。基準値は、たとえば60ヘルツ(Hz)0.75kWで2極の場合、出力を入力(W)で除した数値(%)が77.0%を満たすもの。


各区分においてSIIが定める補助対象設備の範囲と基準値については、登録要領を参照すること。

なお、補助対象製品について省エネルギー性能の基準が同事業と同一の「平成29年度補正予算 省エネルギー設備の導入・運用改善による中小企業等の生産性革命促進事業」において、すでに型番登録済みの製品は、改めて型番登録をする必要はない。

登録期間は3次まで

設備の登録申請者は、国内において事業活動を営む法人で、 製品の製造、輸入などを行い、自社の責任で性能の証明、出荷・販売を行える事業者。事業・企業の継続性があることが要件。

登録申請をする事業者は、登録申請書を「環境共創イニシアチブ 審査第一グループ 型番登録担当」宛に郵送する。また、補助対象設備登録申請書、補助対象型番リスト、製品カタログ、商業登記簿謄本をメールにて提出する。登録期間は以下の通り。

  • 1次登録期間:5月9日〜5月18日
  • 2次登録期間:5月21日〜5月25日
  • 3次登録期間:5月28日〜6月22日

審査により基準を満たしていることを確認できた製品は、同事業の補助事業ポータルに登録される。

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2018年5月11日 出典

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