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日亜化学、COBタイプの照明用LED新発売 小型化・デザイン性をアップ

COBを用いた応用製品例

日亜化学工業(徳島県阿南市)は11月21日、照明用LEDの生体リズムに合わせた色温度の選択を可能とするため、新たな照明用LED「調色COB(Chip on Board)シリーズ」を開発、同月から量産出荷すると発表した。

このシリーズ(型番名:NJCWL024Z-V1MT/NVCWJ024Z-V1MT)は、季節・時間・目的に合わせた色選択が可能であり、店舗用スポットライトや住宅用ダウンライトなどに適している。

従来、調色仕様のLED灯具の色温度を選択するためには、既存のLEDパッケージ製品を複数個基板に実装する手法が一般的に採用されていた。しかし、その方法では基板の設計自由度が高い反面、各LEDパッケージの発光色を混ぜる(混色性を良くする)工夫が必要となり、とくに配光角を絞った灯具の実現が困難であった。

そこで同社は、このシリーズにCOB技術を用いたLEDを採用し、これらの課題を解決した。なお、COBとはChip on Boardの略で、LEDチップをセラミック基板上に直接実装した構造のLEDのこと。従来のLEDのようなプリント基板が不要であるため、基板実装のリフロー工程を省略でき、灯具を小型化できる。

これにより同シリーズは、色温度の選択が可能でありながら、小型化や狭配光角などで自由度の高い灯具デザインを実現した。

照明器具の可能性、デザインの自由度が広がる

近年、生活をより豊かにするため、生体リズムに合わせた色温度の選択など、光環境を適切にすることが注目されている。しかし、従来の方法では、各LEDパッケージへの混色性への工夫や挟配光角をかなえることが困難だった。

これに対して、COB技術を用いたLEDは、自由度の高い灯具デザインが可能となる。そのためこの技術を使ったLEDは、照明器具の可能性を広げ、新しい光環境の創出に寄与することが期待されている。

同社はその特性を踏まえ、引き続き事業活動のなかで本来の「あかり」としての光の質の向上に努めていくとしている。


日亜化学工業は、蛍光体(無機蛍光物質)を中心とした精密化学品の開発・製造・販売を主に手がける企業。1993年に世界初の青色LEDを商品化した。さらに1996年にはこの青色LEDと蛍光体を組み合わせた白色LEDを商品化した。

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2018年11月26日 出典

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