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EVの使用済み蓄電池をつかった街路灯、福島県浪江町の国道を照らす

浪江町に設置された「THE REBORN LIGHT」

MIRAI-LABO(東京都八王子市)は3月18日、福島県双葉郡浪江町の国道114号線に、電気自動車(EV)の使用済みバッテリーを活用した独立電源街路灯12基が設置されたと発表した。

同社が開発・製造した街路灯「THE REBORN LIGHT」は、太陽光で発電したエネルギーをEVの使用済みバッテリーを再利用したバッテリーに蓄電し、点灯させるもの。S字のデザインは、幸せを運ぶコウノトリを模したもので、自然エネルギーの吸収性を高め、自然災害への耐久性も兼ね備えている。

無電化地域は日本国内にも数多くあり、世界にはさらに多くの無電化地域がある。MIRAI-LABOの担当者は、「今回はコンセプトを明確にするために、大型でデザイン性のある街路灯にしたが、今後は、小型で安価なものを量産し、世界中の無電化地域に明かりを届けたい」と話す。そのために、同社では、日本全国で、この街路灯を設置する企業・自治体を募っている。

自社の再エネ技術を活用して開発・製造

「THE REBORN LIGHT」製造風景

「THE REBORN LIGHT」製造風景

MIRAI-LABOは、災害復興により生まれ変わりつつある浪江町に、EVから生まれ変わった街路灯を設置することで、災害復興と再生可能エネルギーの普及促進の一助になればと考え、フォーアールエナジー(神奈川県横浜市)のプロジェクトに参加。自社の有する再生可能エネルギー技術を活用して、この街路灯を開発・製造した。今回は、日産自動車(横浜市)のEV「リーフ」の使用済みバッテリーを使用する。

なおMIRAI-LABOは、環境保全を研究領域に掲げて、直管形LEDランプや、消費したバッテリーを交換(リフィル)することで、電力の継続供給するリフィルバッテリー式発電機などの製品を展開している。

バッテリーの二次利用に向けた取り組み

フォーアールエナジーは、EVに使用されたリチウムイオンバッテリーの二次利用を行う4R事業(再利用/Reuse、再販売/Resell、再製品化/Refabricate、リサイクル/Recycle)の検討を共同で進めるため、日産自動車と住友商事(東京都千代田区)が、2010年に設立した。

また、トヨタ自動車(愛知県豊田市)も、2010年から電動車用電池のリユース・リサイクル事業に取り組んできた。さらに、日本自動車工業会(東京都港区)は2018年10月から、自動車メーカー各社などの参画を得て、電動車に搭載されているリチウムイオンバッテリーの共同回収スキームを開始している。

             
記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2019年3月20日 出典

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