
東京都とヤマダ電機(群馬県高崎市)は、家庭向けの省エネ対策で連携すると発表した。その第一弾として、ヤマダ電機は東京都の白熱電球をLED電球と交換する事業に参加・協力し、東京都内37店舗で3月3日から7月9日まで、同交換事業を実施する。
なお、東京都とヤマダ電機は、今後その他の連携する取り組みについて具体的内容を協議した上で実施していく。
1年で100万個交換のはずが8カ月間の実績は約20万個
東京都の「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」は、参加協力店が、白熱電球2個以上とLED電球1個を交換し省エネアドバイスを行うもの。事業期間は2017年7月10日から2018年7月9日まで。
東京都は、この事業で100万個のLED電球を用意しているが、2017年7月10日から2018年2月18日までの交換実績は、その約1/5の202,030個にとどまっており、思うようにLED電球への交換が進んでいない。
当初は、店舗面積が500平方メートル以下などの要件を満たす地域の家電店(参加協力店)を募集し、そこで交換を受け付けていたが、家電量販店大手と連携することで交換場所を増やし、省エネにあまり関心がない世帯にもアプローチする。
東京都が2017年11月に発表した、2017年7月10日から11月12日まで18週のLED電球の交換実績は14万6,022個。交換が進んでいないことを受けて、参加協力店を追加募集するなどの対応を行ってきた。
この事業は、都内のエネルギー消費量の約1/3を占める家庭部門の省エネ対策を推進することを目的としている。東京都は、60Wの白熱電球100万個がLED電球に換わると年間で約23億4000万円の電気料金の削減、約4.4万トンのCO2排出量削減効果があると試算している。