静岡県湖西市は4月17日、ESCO事業を導入して市内の防犯灯を2018年度一斉にLED化するため、公募型プロポーザル方式で事業者を選定すると発表した。
事業の名称は「湖西市防犯灯LED化事業」。現在、同市では約4,800灯の防犯灯が設置され、そのLED普及率は2018年3月末において全体の約15%。今後、省エネルギー化の推進など環境負荷軽減のほかに財政負担の軽減を図る必要があることから、民間事業者の効率的運営手法・資金・技術力などを活用したESCO事業を実施する。
採択された事業者は、同市とシェアード・セイビングス契約(民間資金活用型)を結び、事業を実施する。なお、同市が示すシェアード・セイビングス契約とは、事業者の資金により省エネルギー改修を行い、同ESCO事業によって得られた利益を契約で定めた方法により、事業者と同市で配分する契約のこと。ESCO事業の実施期間は10年間。
事業費限度額は1億1000万円(税込。ただし、税制度の変更があった場合は同市と協議を行う)。契約事業者が行う事業内容は下記の通り。
- 現地調査
- 電力契約照合・電力契約申込
- 私有地・河川占用等の設置許可申請等
- 管理システムの構築・データ更新
- 管理プレートの設置
- ESCO設備の計画・施工・施工管理
- 既存設備の撤去・リサイクル・廃棄処分
- ESCO設備の維持管理・保証
- 省エネルギー量の計測・検証
- ESCOサービス終了後のESCO設備の所有権の帰属に関する契約の履行
同公募に応募できるのは、ESCO事業を行う能力を有するグループ(複数の企業体)。今後のスケジュールは、下記の通り。また、応募手続き等については、同市のホームページから募集要領などを参照のこと。
- 参加表明書と資格確認書類の受付 5月8日(火)まで
- 応募者資格確認結果、提案要請書の通知 5月10日(木)
- 提案書の受付 5月11日(金)~5月16日(水)
- 選考結果通知、優先交渉権者の決定 5月28日(月)
- ESCO 契約の締結 6月7日(木)
- ESCO サービス開始 2019年4月1日(月)
なお、参加表明書と資格確認に必要な書類を提出した応募者には、無償で 「既設防犯灯の概要」と「既設防犯灯維持管理費(電気料、修繕費等)2018年度実績額および内訳」の資料が配付される。資料配布期間は5月8日(火)まで。
【参考】