
東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、画像認識技術で人の動きを検知し、自動的な照明のオン・オフや調光を行うことができる照明用センサーに「明るさセンサー機能」「赤外線センサー」を追加した新モデル「スマートアイセンサーライト」を発売する。販売開始は2018年6月1日、希望小売価格は11万円(税別・センサー単体の価格)。
省エネ・省施工性を重視
同社は発表のなかで、新モデルの特長について次の4点を挙げている。
1.わずかな動き・暗闇でも人を検知
画像センサーは、明るさのあるオフィスなどで着席している執務者のわずかな動きも検出できるが、暗闇では検知が難しい。一方、赤外線センサーは暗闇での検知に強いものの、人体の大きな動作がないと反応せず、動きが少ない場合に照明が消えてしまうなどの問題がある。
この問題に対し、新商品は画像センサーと赤外線センサーの両方を搭載。明るさのある状態では画像認識による微動検知が、画像では検知できない暗闇では赤外線センサーが人を検知する。
なお、画像センサーの検知範囲は最大9メートル×9メートル、検知エリアは最大9エリアだが、検出範囲とエリアの分割は別途専用パソコンにより変更できる。設定が必要なため、同社が調整を行う(調整費は別途)。赤外線センサーの検知範囲は直径 9メートル(設置高さ:3メートルの場合)、検知エリアは1エリア。
2.明るさも検知するセンサーで省エネ
画像情報から明るさを検知できるため、昼間は窓から入射する外光の分だけ照明器具の明るさを抑え、省エネを図る。
3.人の通過・滞在を見極めて省エネ
画像センサーは、人が通過したのか人が滞在しているのかを判断することができる。人が滞在しているときには照明の点灯を継続するが、人が通過したときは照明をすぐに消灯させムダな点灯を防ぐ。これにより省エネを図る。
4.省施工
従来品に比べ、電源一体形で設定用のLAN配線が不要なため、施工性が大幅に改善された。
なお、この商品はインテックス大阪(大阪府大阪市)で開催される「JECA FAIR 2018 ~第66回電設工業展~」に出展される。会期は5月23日(水)~25日(金)。