2017年度のエネルギー白書、閣議決定 日本のエネルギー業界レポート

廃棄物処理施設向け、5%以上電力削減する省エネ対策に補助金

富山市、約50,000灯の道路照明をLED化するESCO事業者公募

富山県富山市は6月15日まで、ESCO事業を導入し富山市の道路照明約50,000灯をLED化する委託事業者を公募型プロポーザル方式で募集する。

この「富山市道路照明LED化事業」は、シェアード・セイビングス契約(事業者の資金により省エネルギー改修を行い、ESCO事業によって得られた利益を契約で定めた方法によって、事業者と同市で配分する契約)により実施される。LED化の対象となる照明は市内に設置されている道路照明約50,000灯。契約期間は、契約締結日から2029年3月31日まで。ESCOサービス期間は2019年10月1日から2029年3月31日まで。

事業費の上限額は19億円(税込。税制度の変更があった場合は、同市と協議を行う)。具体的な業務内容は下記の通り。

  • 現地調査
  • 電力契約照合・電力契約申込
  • 県有地、道路(河川)占用などや各種電柱への防犯灯設置許可申請など
  • 道路照明管理用地図データの作成・更新
  • 道路照明管理プレートの設置
  • ESCO設備の計画・施工・施工管理
  • 既存設備の撤去・リサイクル・廃棄処分
  • ESCO設備の維持管理・保証(無償修繕など)
  • 省エネルギー量の計測・検証
  • ESCOサービス終了後のESCO設備の所有権の帰属に関する契約の履行

参加受付終了後は、提案書の受付・プレゼンテーションなどを経て、同事業の優先交渉権者が7月下旬に決定される。詳細協議・事業計画作成は8月までに実施、契約締結は9月の予定だ。現地調査や工事期間は2018年12月から2019年9月30日まで。

同公募に応募できるのは、富山市内の民間企業で、自治体街路灯・公園灯などのESCO事業かリース事業での実績(1事業あたり3万灯以上)をもつこと。なお、応募は単独でも複数でも可。また、調査・施工・維持管理については、市内の電気工事業者を活用し、同事業における地域経済への波及効果を図ることが求められている。

応募者は、6月15日(金)午後5時までに、参加表明書と資格確認に必要な書類を持参する。受付場所は、富山市 建設部 道路河川管理課。その他詳細は、募集要項を参照のこと。

約50,000灯の街路灯のLED化が必要

同市が維持管理する道路照明は2017年度末時点で、街路灯が約49,000灯、道路灯が約9,000灯、合計で約58,000灯あり、これらの維持管理費用を同市が全額負担している。電気代低減・環境負荷軽減・水銀灯の使用制限などにより、街路灯のLED化が求められているが、これら全ての照明をLEDへ更新するには多額の費用負担が生じるため、同市の道路照明などのLED普及率は全体の約13%程度にとどまっている。

こうした理由により、同市は、民間企業が提案するESCO事業のうち最も優れているものを導入し、既存道路照明の一斉LED化をめざすため同公募を実施する。

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2018年6月11日 出典

2017年度のエネルギー白書、閣議決定 日本のエネルギー業界レポート

廃棄物処理施設向け、5%以上電力削減する省エネ対策に補助金