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老朽化した館林美術館、ESCO事業で改修・コスト削減する事業者を公募

導入の趣旨

群馬県は、開館から16年が経過し、設備の老朽化が進む県立館林美術館(館林市)の改修・管理にあたり、大幅な省エネと経費削減のためESCO事業者を募集すると発表した。

募集要項の公開は8月2日、参加表明の締切は8月24日、提案書の締切は10月5日。

なお、ESCO事業とは、民間ノウハウを活用し、空調設備などの改修設計・施工・管理を実施することにより、省エネルギーの実現と経費削減を図る事業をいう。事業の契約期間中は、一定の光熱水費削減割合を事業者が保証するため、確実な効果が期待できる。

省エネ改修は無料、毎年度のコスト削減分が事業者の利益に

提案を募集する事業方式は、民間資金活用型の「シェアード・セイビングス方式(節減額分与契約)」。これはESCO事業を行う事業者が省エネ改修にかかわる設計・施工を行うとともに、費用も負担するものだ。省エネによる経費削減分(節減分)が改修費の償還原資となる。

事業者の選定は、建築・電気・機械の外部有識者などによる「ESCO事業提案審査委員会」において提案を審査し、県との優先交渉権者を選定する。

今後のスケジュールとして、審査・選定は10月、契約は2019年9月、工事完了は2020年3月(翌年度からESCOサービス開始)を予定している。

館林美術館は、2001年の竣工・開館。鉄筋コンクリート造で地上2階(本館、別館とも)。延床面積は6,856.74平方メートル(本館6,477.50平方メートル、別館378.97平方メートル)。ESCO事業を活用した改修・管理を行うことにより、従前に比べ大幅な省エネ効果と、経費の削減に期待を寄せている。

群馬県はこれまで3施設でESCO事業を活用

群馬県では、県有施設の省エネ・省CO2を目的に、民間のノウハウを採り入れたESCO事業導入を推進おり、総合交通センター(前橋市)、生涯学習センター(同)、自然史博物館(富岡市)において導入実績がある。

群馬県総合交通センターのESCO事業は、同県初のESCO事業で、民間資金を活用したシェアード・セイビングス方式により導入。老朽化した空調設備を更新し、割安な深夜電力を利用した高効率空調システムを採用している。ESCOサービス期間は15年間(2011年4月1日~2026年3月31日)。施設整備費は1億6610万円(うち国庫補助金などは5357.2万円)。

また、群馬県立自然史博物館のESCO事業では、同じ方式により導入し、展示室照明のLED化や、割安な深夜電力を利用した高効率空調の採用などにより、大幅な省エネを図るとともに、太陽光発電を導入し、再生可能エネルギーの活用にも配慮している。

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2018年8月2日 出典

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