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青森銀行、八戸市の防犯灯LED化事業で3.6億円のシンジケートローン

同件スキーム

青森銀行(青森県青森市)は9月21日、青森県八戸市による防犯灯LED化事業でESCO事業を実施する八戸電気工事業協同組合(八戸市)に対し、アレンジャー兼エージェントとなり総額3.6億円のシンジケートローンを組成したと発表した。

この事業では、八戸市が管理する防犯灯約25,700灯について、ESCO事業者である八戸電気工事業協同組合が、ESCO事業委託業務契約に基づき、2018年9月より、10W以下のLED防犯灯への取替え工事、維持管理業務、省エネルギー量の検証業務等を行う包括的なサービスを提供している。また、10年間にわたる契約期間中において、その省エネルギー効果を八戸市に対し保証している。

シンジケートローンの契約期間は10年間。参加金融機関は青森銀行、青い森信用金庫(青森県八戸市)。なお、シンジケートローンとは、複数の金融機関でシンジケート団を組成し貸付を行う形態をいう。顧客にとっては、同一の取引条件の下で、複数の金融機関との窓口が一本化されることにより、資金調達に伴う事務の簡素化や設備投資等の多額な資金の効率的な調達が可能となる。

ESCO事業を活用した防犯灯LED化事業については、近年全国各地の自治体で数多く取り組まれているが、青森銀行においては、弘前市、青森市、むつ市に続き、同件が4事例目となる。

防犯灯の老朽化、電気料金・修繕費が増大

八戸市では、近年、年々老朽化していく蛍光灯や水銀灯などの既存の防犯灯により、電気料金と修繕費が増大し、市・町内会等にとっても維持管理費が負担となっていた。

今般、既存の防犯灯をLED化するため、民間事業者から優れたノウハウを活かした施工、事業資金計画、維持管理等が期待できるESCO事業を採用し、事業実施に至った。

なお、八戸電気工事業協同組合は、現在八戸市と三戸郡の電気工事業者85社により運営されている協同組合。

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2018年9月28日 出典

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