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「太陽光に近いLED照明」の採用すすむ 南都銀行、米国製品を積極導入へ

太陽光LED照明を導入した南都銀行応接室

南都銀行(奈良県奈良市)は10月31日、持続可能な開発目標(SDGs)の「健康」・「エネルギー」の課題解決につなげるため、米国SORAA社(カリフォルニア)の「太陽光LED(紫色発光ダイオード)照明」を積極的に導入すると発表した。また、その第1弾として同行応接室にこのLED照明を導入した。今後照明の更新時に順次置き換えていく。

このLED照明は、ノーベル賞受賞者の中村 修二氏(カリフォルニア大学)が発明・開発した、実用レベルの青色発光ダイオードを進化させた光源「太陽光LED(紫色発光ダイオード)」を使用した照明で、太陽光に近い本来の色彩を再現することができる。

加えて、同社の太陽光LEDは目の疲れや睡眠への影響が懸念される「ブルーライト」を多く放出する従来のLEDと比べ、「ブルーライト」が少なく、目に優しく睡眠障害への影響が少ない「目に優しい」ことも特長だ。

さらに、自然光に近いことから、演色性(色の見え方)においても「鮮やかに見える」と評価され、宿泊施設、美術館やレストランで導入されている。将来、仏像や文化財など古都奈良の魅力を高めるライトアップや宿泊施設・医療機関等の照明としての活用が見込まれている。

そして、このLEDにはバクテリア抑制効果のある波長も含まれており、病院や公共施設での利用も期待されている。現在「殺菌効果がある」ことについて実証実験中だ。

SDGs達成に向けた取り組みの一環として

今後、同行は「太陽光LED照明」の導入を通じ、SDGsの課題解決だけでなく、観光都市「奈良」の観光資源や宿泊施設での導入にSORAA社と連携して取り組み、地域の活性化を図る。

南都銀行は、国連が定めた2030年までの国際目標「持続可能な開発目標(SDGs)」を経営上の重要な目標と捉えている。SORAA社との連携や「太陽光LED照明」の導入を通じて、この目標の「健康」・「エネルギー」の課題解決や、観光都市「奈良」の地域の活性化を図る。

南都銀行が21億円出資、導入に向けて連携

SORAA社は、2008年中村 修二氏が、カリフォルニア大学の教授ら3名と立ち上げた会社。LED照明市場向けに紫色LEDベースの光源を開発し製造販売している。また、紫色発光ダイオードの独占的な知的所有権を多数所有している。

そのSORAA社とSORAA LASER DIODE社に出資する目的で、南都銀行は2018年4月、投資助言などを行うソナー・アドバイザーズ(東京都千代田区)とナント・クロスボーダーVC投資組合を設立した。同行は、この投資組合を通じ2社に21億円を出資した。

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2018年11月08日 出典

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