東京都は4月16日、省エネ性能の高い家電等への買い換えに対し、「東京ゼロエミポイント」を付与するとともに、省エネアドバイスを行う事業を行う運営事務局の公募を開始した。
事業名は「家庭のゼロエミッション行動推進事業」。都内の家庭のエネルギー消費のうち、特に消費量が大きい家電等について、省エネ性能の高い機器の選択を促すことにより、家庭部門のCO2削減に資することを目的とする。
1000ポイント分はLED割引券に
この事業では、対象家電等への買換えに対して、商品券などに交換できる「東京ゼロエミポイント」を付与する。付与するポイント数は、対象家電の種類や性能に応じて定められている。そのうち1,000ポイント分は、1,000円分のLED割引券として交付され、残りのポイント分は別に定める金券類として交付される。
また、買換えによるCO2削減効果相当分は、第32回オリンピック競技大会と東京パラリンピック競技大会の「カーボンオフセット」に活用される。
ポイント原資は37億4400万円
2019年度の予算規模は、ポイント原資が37億4400万円。想定買換え台数は、エアコンが13万9000台、冷蔵庫が8万4000台、給湯器が3万4000台。2019年度の事務費は7億2894万7000円。2020年度のポイント原資と事務費は未定。
ポイント付与の対象となる対象家電等は、要件を満たす冷蔵庫、エアコン、給湯器(電気ヒートポンプ給湯器、潜熱回収型ガス給湯器、潜熱回収型石油給湯器、ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器)。
対象家電等購入者によるポイント付与申請の募集は、2019年度と2020年度に行われる。事業期間は2019~2021年度。
今回公募されている運営事務局の業務内容は、(1)省エネ性能の高い冷蔵庫、エアコン、給湯器への買換えを行った都民に対して、ポイントを発行する業務、(2)ポイント発行のために必要なシステムの構築、審査体制の整備、(3)ポイントに応じて交付する金券類の調達・支払に関する業務、など。また、運営事務局は、対象家電等の登録・公表や、LED照明の割引券使用可能店舗の募集・登録なども担う。
申込受付期間は、4月19日まで。運営事務局は5月下旬に決定する予定。詳細は、東京都環境公社のホームページを参照のこと。
【参考】