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東京都、中小企業への省エネコンサル事業者に助成金 地域金融機関との連携促進

モデル事業のスキーム図

東京都は、中小規模事業所の省エネを支援するため、省エネに関する運用改善などを無料で提案・助言する事業への助成金を7月10日から募集する。

事業の名称は「地域の多様な主体と連携した中小規模事業所省エネ支援事業(モデル事業)」。採択された省エネ対策サポート事業者は、地域金融機関が紹介する中小企業に対して、省エネに関するコンサルティングを実施する。

同モデル事業では、地域金融機関と省エネ対策サポート事業者が連携して中小企業の省エネを進めていくため、両者の連携を円滑に進めるためのマッチングセミナーもあわせて開催する。

モデル事業やマッチングセミナーの概要は次の通り。

コンサル事業者には100万円助成

モデル事業の規模は採択数20件ほどを見込む。助成対象者は「地球温暖化対策ビジネス事業者」として東京都に登録を受けている事業者。助成対象経費は、省エネコンサルティングにかかわる経費(人件費、エネルギー計測機器費等)。助成額は対象経費と同額(上限100万円)。

省エネ対策サポート事業者は、事業に参加する地域金融機関と中小企業との合意を踏まえて申請する必要がある。その他の要件は下記のとおり。

  1. 地域金融機関から紹介を受けた中小企業に対して、無料で省エネコンサルティングを実施すること
  2. 1の実施にあたって、当該中小企業にエネルギー計測機器を設置し、1カ月程度データの収集・分析を実施すること
  3. 省エネコンサルティングを実践した事業所において、次のいずれかが確認できること。「省エネ設備改修の工事契約が締結されたこと(より小さな容量の設備を導入する「ダウンサイジング化」を含む)」、 「省エネコンサルティングに基づく運用改善を1カ月間以上実施した結果、エネルギー使用量が前年同月比で1.3%以上削減されたこと」

募集開始日は7月10日(水)。申請受付先は、クール・ネット東京(東京都地球温暖化防止活動推進センター/東京都新宿区)。なお、「地球温暖化対策ビジネス事業者」の登録申請は、クール・ネット東京において随時受付けている。

また、同事業は、東京都の「2020年に向けた実行プラン」かかわるもので、スマートシティ政策での「政策の柱1 スマートエネルギー都市」の一環として実施される。

マッチングセミナーも開催

この事業の実施に合わせ、東京都は「地域金融機関と省エネ対策サポート事業者とのマッチングセミナー」を開催する。

開催日時は、7月3日(水)14:00〜17:00(開場は13:30)。会場は、東京都庁第二本庁舎1階 二庁ホール(東京都新宿区)。参加対象者は、地域金融機関、営業担当者など。

当日は、事業の概要説明、省エネ対策サポート事業者によるプレゼンテーション、個別商談会を予定している。

申し込みは、「クール・ネット東京」サイト(「地域の多様な主体と連携した中小規模事業所省エネ支援事業(モデル事業)」ページ)で受け付けている。

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2019年6月19日 出典

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